若手放射線科医の声

放射線診断科 勤務 藤田 由佳 先生

医師としての仕事と子育てが両立できる環境にとても満足しています。

研修医時代に知り合った先生の紹介で職場復帰

fujita私は卒業後1年目の初期臨床研修をこの放射線科からスタートさせ、その後に出産を経験しました。下の子どもが幼稚園に入園する年になったころから「職場に復帰したい」と考えるようになりましたが、正直なところ、子育て期間中のインターバルをすぐに埋めることができるか不安に思っていました。そこで研究会で顔なじみになった放射線科の先生に相談したところ「うちでがんばってみたらどうですか」と、願ってもないお誘いを受けましたので、勇気をもって職場に飛び込みました。

週に2日、各5時間という、ゆとりある勤務条件

2013年の4月から現在まで、週に2日、各日5時間という体制で放射線科に勤務しています。余裕のあるタイムスケジュールのおかげで、子どもたちと同じ時間に自宅を出て、同じくらいの時間に帰宅することができています。仕事と子育てを両立させているので、多忙な毎日ではありますが、それだけに職場でも家庭でも豊かで密度の濃い時間を過ごしていると実感します。

フルタイムで働く日に備えて自己研鑽の日々

fujita2現在は胸部読影のチームに所属し、現場を通じて新しい技術や知識に触れながら、実力アップに努めています。目標は、放射線に関する専門性をさらに高めて、医療チームの一員として貢献できる医師になること。子どもがもう少し大きくなったら、フルタイムで勤務したいですね。放射線科は一人一人の希望に応じた働き方ができるところなので、あとは自分のがんばり次第だと思っています。

 

Q&A

放射線科の専門医をめざした理由は?

卒業の1年ほど前から、体全体の診療に携われる放射線科に魅力を感じるようになりました。

放射線医学研究室での専門研修を決めた理由は?

先生方が優れた技術をもっていること、さらに設備が非常に整っていることです。私が初期臨床研修を受けるにあたっても、阪大附属病院の別部局に勤めている夫から「放射線科なら阪大がいいよ」と薦められました。

特に興味がある専門分野は?

乳腺に関する診断です。マンモグラフィーやMRIなどについて、もっと知識を磨いてきたいと考えています。

最近、心に思うことは?

専門研修中には、子育て中の先輩に相談することができ、非常に心強く思ったものです。私自身もこれからは、一旦職場を離れ、再び働きたいと考えている人を応援していきたいと思っています。