研究業績

間質性肺炎の各病型による臨床呼吸器学・放射線学的・病理学的評価:高分解能CTの有用性に関する後ろ向き研究

研究課題名 間質性肺炎の各病型による臨床呼吸器学・放射線学的・病理学的評価:高分解能CTの有用性に関する後ろ向き研究
対 象 1995~2000年に間質性肺炎にて当院で外科的生検を受けられた患者さん
研究機関名 主任研究施設:久留米大学
協力研究施設:大阪大学、獨協医科大学、公立学校共済組合近畿中央病院、済生会熊本病院、
公立陶生病院、神奈川県立循環器呼吸器病センター、富山大学、Sungkyunkwan University, Mayo Clinic, University of British Columbia,
目 的 間質性肺疾患のうち、特発性間質性肺炎および膠原病関連間質性肺炎を多施設共同で、後ろ向きに多数例集積し、その臨床学-放射線学-病理学的診断によって各病型を診断し、各病型の臨床像、画像、病理像の比較を行うことで、各病型の疾患単位としての妥当性を検証し、高分解能CT所見の鑑別診断における有用性評価および治療効果判定に有用な所見、予後因子を解析することにある。
方 法 多施設で後ろ向きに抽出された症例を対象に、問診、理学所見、血液検査、経気管支肺生検、気管支肺胞洗浄液の後ろ向き調査を施行する。画像診断は、胸部X線、高分解能CTにて行う。2名の経験のある放射線科医が個別に読影を行い、不一致例は同意のもとに再読影する。外科的肺生検にて得られた標本は、経験豊富な病理医が個別に診断し、不一致例は同意のもとに再読影する。
その様にして得られた臨床事項、呼吸器生理学的検査所見、高分解能CT所見、病理学的所見と全生存期間や無増悪生存期間との関連を解析する
医学的意義、
社会的意義あるいは
社会的効果
間質性肺炎の各病型の疾患単位としての妥当性を評価し、HRCTによる診断能、予後予測の精度が高まると期待される。
またこの結果により、非侵襲的な画像診断による間質性肺炎診断が確立され、侵襲的な方法なしに診断を下すことができるようになり、治療法の選択や予後予測の向上につながると考える。
個人情報の取り扱い 個人情報は情報提供施設である当院より主任研究機関である久留米大学へ研究に必要な臨床データを提供する。症例のリストやデータは、電子媒体としては久留米大学医学部放射線科の医局のデスクトップのコンピュータに、書類としては、同医局のノートに保管する。個人データのセキュリティ管理は、コンピュータのロック、個人認証、暗号化ソフト、医局の戸締まりにて行い、個人全情報にアクセスできるのは、研究解析終了までは研究責任者に限られる。
問い合わせ先 大阪大学放射線医学教室 澄川 裕充
当研究の対象に該当される方で、研究への参加をご同意いただけない場合は、「問い合わせ先」にご連絡ください。