入局のススメ

専門医プログラム

1.放射線科の専門研修の概要

image3大阪大学放射線統合医学講座は放射線診断学、核医学、放射線治療の3講座からなり、各分野に専門家をそろえている。大阪大学附属病院は1000床以上を有する総合病院であり、最新型の診断、治療装置を備えている。
また大阪府下、阪神地区に多くの研修病院を有している。

2018年度から日本専門医機構による新専門医制度が始まり、大阪大学においても関連病院群を合わせ、放射線科専門研修プログラムを作成しています。専門研修3年を行うことで放射線科専門医を取得可能です。その後、画像診断及びインターベンショナル・ラジオロジー(IVR)の専門医を養成する画像診断専門医コース、核医学診療の専門家を育成する核医学専門医・PET核医学認定医コース、放射線治療の専門家を育成する放射線治療専門医コースがあり、各志望者の要望に応えています。

2.放射線科の専門研修の特徴

image4現在あらゆる診療科において、画像診断・核医学及びInterventional Radiology(IVR)は必要不可欠な診療手段であり、また癌治療体系における放射線治療が果たす役割も大きい。今後の包括医療制度下においては、より効率的かつ迅速な画像診断体系の確立が要求され、IVRや放射線治療など低侵襲性治療の普及による患者の肉体的・精神的・経済的な負担軽減に対する社会の期待は、今後ますます大きい。

従って放射線科専門研修においては、病院全体の医学的・社会的ニーズに応じた放射線診療を提供するための知識と技術を幅広く身につけることを目標とし、より高度で専門的な臨床及び研究に備えたトレーニングを兼ねた内容となる。

尚、2年間の初期臨床研修終了後、最低3年間の日本医学放射線学会指定の修練機関研修後に、放射線科専門医(診断・核医学・治療)の取得が可能です。その後2年間の研修後に放射線診断専門医の取得が可能である。

3.専門研修の形態

(1)臨床専門医を目指したシニア医員+関連病院研修コース
(2)大学院医学系研究科進学コース

診療・研究グループ

1)画像診断:1.頭部(脳神経・骨軟部) 2.胸部(呼吸・循環器・乳腺) 3.腹部・骨盤及びIVR
2)核医学
3)放射線治療

いずれも専門医取得を考慮し、臨床技能の体得と学術研究のバランスを図る。
各グループ3ヶ月単位のローテーションを基本とし、日常臨床に加えて、各科とのカンファレンス、症例検討・抄読会・学会発表などの学術活動に積極的に参加する。以後、グループへの専属や関連病院における研修を通して、個々の希望に応じた専門分野の確立とスキルの向上を図る。

4.放射線科の特徴

臓器別診療形態の他科と異なり、放射線診療はあらゆる領域の疾患の画像診断から低侵襲性治療を幅広く担う。最新の診断機器や治療装置を備えた放射線部は病院機能の中枢を担っており、放射線科医はDoctors for Doctorsとして各診療科医師に対して的確な診断を行い、最適な治療を導くための重要な役割を果たしている。

画像診断・核医学では、マルチスライスCT、高磁場MRIやPETを駆使した3次元画像や機能画像が新たな病態解明に大きく寄与しており、IVRや放射線治療は、最新の画像診断を軸に、より正確で安全かつ低侵襲的な治療を実現している。

また、各グループとも活発な研究活動を通して多くの学術業績を挙げており、国・内外からも多くの研究生や留学生を受け入れている。
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5.大阪大学修練関連施設

基幹施設:
1. 大阪大学医学部附属病院放射線科

連携施設:
2.   国立病院機構大阪医療センター放射線科
3.   大阪府立成人病センター放射線科
4.   大阪府立急性期医療センター放射線科
5.   住友病院放射線科
6.   大阪労災病院放射線科
7.   関西労災病院放射線科
8.   市立吹田病院放射線科
9.   市立豊中病院放射線科
10. 八尾市立病院放射線科
11. 市立池田病院放射線科
12. 阪南中央病院放射線科
13. 箕面市立病院放射線科
14. 日生病院放射線科
15. 近畿中央病院放射線科
16. 西宮市立中央病院放射線科
17. 市立貝塚病院放射線科
18. NTT西日本病院放射線科
19. 堺市立総合医療センター放射線科
20. 都島放射線科クリニック
21. 大阪府立母子保健センター放射線科
22. ゲートタワーIGTクリニック
23. 近畿大学医学部附属病院放射線科
24. 大阪医科大学附属病院放射線科
25. 関西医科大学附属病院放射線科

6.関連リンク

大阪大学医学部附属病院 卒後教育開発センター(Top)