研究業績

64列MDCT(CT750 HD)における肺結節に対するコンピュータ支援診断の検討について

研究課題名 64列MDCT(CT750 HD)における肺結節に対するコンピュータ支援診断の検討について

対 象 肺結節の精査のため、胸部単純CT撮像予定の患者さんを対象とする。
研究機関名 大阪大学医学部附属病院放射線部
目 的 最新64列MDCTから得られた低線量画像、通常線量画像を用いて、画像再構成アルゴリズム(ASIR)の臨床的な有用性を検討すること。
方 法 3人の胸部放射線科医にて、候補となる肺結節の有無を決定する。これらの結節を準拠結節として、上記とは別の経験年数の異なる画像診断医3人から5人(例えば、研修医、5年目、10年目以上など)に読影による結節の検出とその確信度を各々、独立して施行する。また、CTのワークステーションに搭載されているコンピュータ支援診断ソフトにても結節の検出を行い、これらのデータをもとに、結節の検出感度などの結果を統計学的評価を交えて行う。尚、CT以外のデータとして、対象者の年齢、性別、主訴を使用する。
医学的意義、
社会的意義あるいは
社会的効果
肺結節にかぎらず、マンモグラフィーにおける乳腺腫瘤のコンピュータ自動検出などコンピュータによる支援診断は、近年注目されてきている。従って、コンピュータ支援診断能(結節の種類による検出感度、特異度など)を十分把握することは重要であり、十分な理解のもと使用することで、臨床的にも更なる有用性が期待される。
個人情報の取り扱い 結果を学会や論文発表する場合、患者の個人が特定できる可能性のある情報は公表せず、年齢、性別のみを表記する。また万一コンピュータ等からデータが流出した場合でもそこから患者を特定できないよう、連結可能匿名化、即ち、ハードディスクに暗号化されたデータで保存し、パスワード無しでのアクセスを不可能とすることによりプライバシーの保護を行う。
問い合わせ先 大阪大学放射線医学教室 梁川 雅弘
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