研究業績

深層学習を用いた人工知能によるCT画像再構成による画質向上の検討について (大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会: 承認番号18417)

1.研究の対象 年齢が20歳以上で、2019年1月以降にGE社製のCT(Revolution CT; GE Healthcare Technologies, Milwaukee, WI)で胸部CTを撮影された方
2.研究目的・方法 本研究の目的はこの深層学習を用いた人工知能による画像再構成(TrueFidelity; GE Healthcare Technologies, Milwaukee, WI)を用いて画像を作成し、その画質向上効果や診断能を検討することです。

本研究では通常臨床の過程で得られたCTデータを後方視的に評価します。また当院で保管している肺標本についても研究用に撮影を行い、評価します。人工知能を用いた新しい画像再構成法と従来の画像再構成法で、CT画像を作成し、その画質を評価します。

研究期間は研究機関の長の許可日 ~ 西暦2023年12月31日となります。

3.研究に用いる試料・

情報の種類

情報:画像データ、病歴、手術所見、組織学的初見、治療経過など
4.外部への試料・

情報の提供

CTデータを匿名化した上で、GEヘルスケア・ジャパン株式会社に提供します。匿名化は研究用IDを割り振って対応表を作成します。対応表は病院システム内で管理し、学内の研究者(医学系研究科放射線医学統合講座放射線医学教室の研究責任者または研究分担者)のみが参照します。共同研究機関であるGEヘルスケア・ジャパン株式会社の関係者は対応表を参照しません。

学内の研究者からGEヘルスケア・ジャパン株式会社の担当者にCTのRAWデータを匿名化して提供します。RAWデータはCTの画像再構成を行う前の、放射線の吸収度合いを記録したデータです。匿名化されたRAWデータを物理記録媒体(ハードディスク)に保存し、学内の研究者からGEヘルスケア・ジャパン株式会社の担当者に手渡します。GEヘルスケア・ジャパン株式会社の担当者はRAWデータを用いて人工知能を利用した画像再構成法(TrueFidelity)および従来の画像再構成法を用いてCT画像を得ます。得られた画像ファイルにパスワードをかけて物理記録媒体に保存し、GEヘルスケア・ジャパン株式会社の担当者から学内の研究者に手渡します。

5.研究組織 大阪大学大学院 医学系研究科 放射線医学統合講座 放射線医学

研究責任者:助教 梁川雅弘

GEヘルスケア・ジャパン株式会社

研究責任者:佐々木 公祐

6.お問い合わせ先 本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。

ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。

また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

大阪大学大学院 医学系研究科 放射線医学統合講座 放射線医学

研究責任者 梁川雅弘

住所:〒565-0871 吹田市山田丘2-2

TEL: 06-6879-3434/FAX: 06-6879-3439