研究業績

完全逐次近似再構成法による腹部CTの画質改善 (大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号16461)

研究課題名 完全逐次近似再構成法による腹部CTの画質改善
(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号16461)
目的 2016年4月に当院に新たなCT装置(Aquilion ONE / GENESIS edition)が導入され、従来の方法を更に進歩させた完全逐次近似再構成法を用いた画像再構成(FIRST)が利用可能となった。本研究では、完全逐次近似再構成法(FIRST)を用いて画像を作成することで、従来法(FBPやAIDR-3D)に比べて画質が向上しているのか検討する。
方法 2016年10月~2021年12月までの間に、本院のCT装置(Aquilion ONE / GENESIS edition)で撮影された次の患者を対象とする: 1) 腹部領域のCT血管撮影が行われた成人患者(約100例)、2) 腹部CT撮影が行われた10歳以下の小児患者(約50例)を対象とする。通常診療で得られたデータを用い、従来法(FBPおよびAIDR-3D)と完全逐次近似再構成法(FIRST)による画像再構成を行う。放射線診断医および診療放射線技師が、FBP、AIDR-3D、FIRSTの画像を評価する。これにより、完全逐次近似再構成法FIRSTによる画質改善の程度を検討する。
医学的・社会的意義 完全逐次近似再構成法FIRSTの画質改善の程度が明らかになることで、CT検査の診断能向上や被曝線量低減に貢献できる。
本研究に画像データ提供をしたくない患者さんについて 患者さんの中で、自らのデータを本研究に使用してほしくないとお考えの方は、拒否することができます。担当者(放射線医学講座:堀 雅敏)までご連絡下さい。