研究業績

臨床症例における64列多列検出器CT の新しい画像再構成アルゴリズムを用いた低線量肺CTの画質評価の検討について

研究課題名 臨床症例における64列多列検出器CT の新しい画像再構成アルゴリズムを用いた低線量肺CTの画質評価の検討について
(
大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号15064 )
目的 逐次近似法というCTの新しい画像再構成アルゴリズムは画質向上する効果があるとされ、近年注目されています。
その一つであるMBIR(Model-Based Iterative Reconstruction)と、従来のアルゴリズムであるFBP(Filtered back-projection)について低線量CTにおける画像を比較・検討することで、MBIR法で画質をどの程度向上できるか、また、MBIR法により低線量画像でどの程度通常線量画像に近付けられるかといったMBIR法の有用性を評価します。
方法 間質性肺炎や肺結節などの肺疾患精査のため胸部単純CT撮影予定の患者を対象とします。
64列多列検出器CTで通常検査に加えて管電流、管電圧を低く設定した低線量撮影を行います。通常線量撮影と低線量撮影についてFBP法、MBIR法で画像再構成法を行い、これらの画質を比較・評価することで、MBIR法の有用性を検討します。
医学的・社会的意義 MBIR法の画質向上効果が確立され、線量低減可能であることが確認されれば、日常臨床の検査の質が向上させて診断をより適切に行うことができたり、放射線被曝を低減したりすることが可能となります。