研究業績

ハイドロゲル・コイル(AZUR)による肺動静脈奇形塞栓治療の後方視的研究 (大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会: 承認番号13324)

研究課題名  ハイドロゲル・コイル(AZUR)による肺動静脈奇形塞栓治療の後方視的研究
(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会: 承認番号13324)
目 的  肺動静脈奇形(以下、PAVM)は血管の形成異常であり、肺動脈血が肺静脈とシャントを形成することにより、全身末梢側への体循環への奇異性塞栓が生じる可能性があり、脳梗塞などの生命を脅かしうる合併症を引き起こす事がある。治療として、経カテーテル的に金属コイルによる血管塞栓術が行われる。ハイドロゲル・コイル(AZUR)は、プラチナコイルに膨潤型のハイドロゲルをコーティーングした離脱式コイルで、血管内で膨潤することで、充填率の向上・再疎通の軽減が期待できる。
研究機関名  大阪大学医学部附属病院
対象  PAVMを有する患者で、奇異性塞栓の既往があるもしくはPAVMの流入動脈径が3mm以上あるものが少なくとも1本以上ある患者が治療対象となる。
方法  今回の研究は、2012年12月1日から2013年9月31日までにAZURを用いた経カテーテル的肺動脈塞栓術を施行した計7名の患者の2012年11月1日から2013年9月31日までデータをカルテから収集し、手技の安全性・成功率・治療効果(術前後に撮影された非造影の多列検出器型CT検査を用いたPAVMの縮小率)を検討する、後向きの研究である。
医学的意義、
社会的意義
あるいは社会的効果
 新規に承認された医療器具の安全性、治療効果を把握することで今後の肺動静脈奇形に対する経カテーテル治療の医療器具選択に役立つ貴重な情報となる。
プライバシーの確保に関する対策  連結可能匿名化を行い、個人情報を保護する。研究対象者のデータや検体から氏名等の個人情報を削り、代わりに新しく符号又は番号をつけて匿名化を行う。研究対象者とこの符号(番号)を結びつける対応表は外部に漏れないように厳重に保管する。
問い合わせ先  大阪大学放射線医学教室 岸本 健太郎(当院実務担当者)、大須賀 慶悟(当院研究責任者)当研究の対象に該当される方で、研究への参加をご同意いただけない場合は、問い合わせ先にご連絡下さい。