研究業績

内臓動脈瘤の動脈塞栓術における国際的レジストリ研究

研究課題名  内臓動脈瘤の動脈塞栓術における国際的レジストリ研究
目 的  本レジストリの目的は、IVR分野において、塞栓術および腫瘍学に焦点を絞ったデータおよびエビデンスを提供するための塞栓術に関する国際的な治療データベースを提供することである。主要目的は、塞栓術の初期治療成績に関するデータを収集することである。初期治療成績は標的血管または病変の閉塞、および臨床的成功、副次的目的は、器官特異的な手技の結果および転帰に関するデータを収集することである。
研究機関名  主任研究施設:EmboCoH
協力研究施設:University of Minnesota、Hôpital Européen Georges Pompidou、Oregon Health & Science University、大阪大学
対象 内臓動脈瘤に対する塞栓術が適応可能な全患者を登録する。
方法 本レジストリは、多施設前向き非ランダム化コホートレジストリである。内臓動脈瘤に対する塞栓術が適応可能な全患者を登録する。塞栓術の適応疾患の追加については、レジストリの進行の中で検討していくこととする。

最初の塞栓術手技および器官特異的手技に関する利用可能なデータはすべてeCRFを使って収集される。被験者はすべて、臨床的成功が維持されているかどうかを評価し、現在の健康状態および再介入の有無を評価するため、参加病院の標準的な治療計画に準じて臨床的追跡調査を受け、必要に応じて、画像による追跡調査も実施される。内臓動脈瘤の追跡調査については、1ヵ月目、6ヵ月目、および12ヵ月目の実施を推奨する。

医学的意義、
社会的意義
あるいは社会的効果
 世界規模の登録調査を行うことで、内臓動脈瘤塞栓術の実態の把握が可能であり、IVR治療の質の向上が患者利益につながると考えられる。また、入院期間短縮など医療経済への寄与度の実態把握に役立つと期待している。
プライバシーの確保に関する対策  連結不可能匿名化を行い、個人情報を保護する。研究対象者のデータや検体から氏名等の個人情報を削り、代わりに新しく符号又は番号をつけて匿名化を行う研究対象者とこの符号(番号)を結びつける対応表は作成しない。
問い合わせ先 大阪大学放射線医学教室 岸本 健太郎(当院実務担当者)、大須賀 慶悟(当院研究責任者)当研究の対象に該当される方で、研究への参加をご同意いただけない場合は、問い合わせ先にご連絡下さい。