研究業績

MRIを用いた脂肪膵の評価及び膵腫瘍との関連 (大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号)

研究課題名 MRIを用いた脂肪膵の評価及び膵腫瘍との関連
(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号)
目的 膵癌は早期発見が困難である最も致命的な悪性新生物の1つである。脂肪膵臓は、膵癌発生の危険因子であるとの報告がある。この研究の目的は、核磁気共鳴画像(MRI)が脂肪膵臓を診断できるか否か、さらに膵癌の画像的予測因子であるか否かを評価することである。研究実施期間は、許可日~西暦2022年12月31日である。
方法  2014年1月以降に、大阪大学医学部附属病院で肝臓または膵臓のMRIが撮像された症例を対象とする。ただし、脂肪定量画像が撮像されていない症例は除外する。対象症例には、膵癌症例と非膵癌症例を含む。約100例での研究を予定している。これらの患者のMRI画像、CT画像、診療情報(病理検査所見を含む)を収集する。

病理学的に膵臓の脂肪沈着を評価できる症例について、脂肪膵の診断能をMRIとCTで比較する。さらに、病理学的に膵癌が確認された症例と膵癌を持たない症例について、MRIによる膵実質の脂肪定量値に違いがあるか否かを検討する。

医学的・社会的意義 MRIで脂肪膵臓の程度を評価することで、膵癌の発生を予測できれば、膵癌の早期発見に役立つ可能性がある。
本研究に画像データ提供をしたくない患者さんについて 患者さんの中で、自らのデータを本研究に使用してほしくないとお考えの方は、拒否することができます。担当者(放射線医学講座:堀 雅敏)までご連絡下さい。