研究業績

MRIを用いた子宮頚癌放射線療法の早期効果予測

研究課題名 MRIを用いた子宮頚癌放射線療法の早期効果予測
(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会: 承認番号13108)
目的 核磁気共鳴画像(MRI)を用いて子宮頚癌放射線療法の治療前または治療後早期効果予測が可能であるかを前向きに検討すること。
方法 適応基準は、当院で放射線療法を施行する子宮頚癌患者である。除外基準は、MRIが禁忌または20歳未満の患者とする。治療前、治療開始3~5週間目(腔内照射直前)に、MRI検査を行う。また、患者の放射線療法後の経過を記録する。MRI検査により、放射線療法の効果予測が可能であるか検討する。
医学的・社会的意義 放射線療法は高い有効性があると考えられているが、個々の患者については放射線療法が有効でない場合もある。治療前または治療開始後早期に放射線治療の効果を予測することができれば、無効な治療法を最初から選択しない、または早期に打ち切って、有効性が期待できる別の治療法に切り替えることが考えられる。本研究は、子宮頚癌に対する標準治療プロトコルを改善する可能性を持つ。
本邦の罹患数9000人弱/年とされる子宮頚癌患者において、癌治療がもたらす身体的・経済的負担を軽減する可能性がある。