研究課題名 | 肝悪性腫瘍に対する経カテーテル的動脈塞栓療法におけるCアームCTの有用性に関する臨床研究 (大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号10232) |
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対 象 | 外科的切除の適応とならない15個以下の多血性HCCを有する症例。肝予備能はChild-Pugh分類AまたはBの患者。2009年7月1日~2010年4月30日に上記の血管撮影装置で実施した37名を後方視的に検討する。 |
研究機関名 | 大阪大学医学部附属病院放射線部 |
目 的 | 肝細胞癌(HCC)に対する肝動脈化学塞栓術(TACE)における支援画像として、病変検出能、栄養血管の同定などに関して、FPD装置:血管造影装置(商品名:Allura Xper FD20,製造販売者名:Philips Medical Systems)にて撮影された肝動脈造影下2相コーンビームCT(CBCTHA)の有用性を検討する。 |
方 法 | 上記対象者を診療記録に基づいて、対象者リストを作成する。こられの患者の血管撮影時のCBCTHAデータを放射線部の画像サーバーより取り出し、患者氏名、生年月日、病院IDなど個人を識別することができる情報をすべて取り除いて匿名化を行う。1相のみ撮影されたデータと、2相撮影したデータのそれぞれについて放射線診断が読影実験を行い、HCCのCBCTHAの診断能を調べる。2相のCBCTHAによる診断能が、1相のみの場合と比較して、優位性があるか否かを調べる。 |
医学的意義、 社会的意義あるいは 社会的効果 |
FPD装置によるCBCTにおける腫瘍の描出能を検討することで、アンギオ-CT装置のように高額な装置でなくても、十分な治療支援情報を得ることが可能で、より正確で安全な手技の確立が期待できる。また、FPD装置によるCBCTの有用性が確認されれば、TAEに適した装置として普及することが予想され、2台の装置から成るアンギオ-CT装置と異なり、FPD装置は1台で済むので、設備投資やメンテナンス費用の低減が図れるため医療経済的に有益である。 |
本研究に画像データ提供をしたくない患者さんについて | 患者さんの中で、自らのデータを本研究に使用してほしくないとお考えの方は、拒否することができます。担当者(放射線医学講座:東原 大樹)までご連絡下さい。 |