研究課題名 | 腹部・骨盤部のMRI検査における新撮像法の画質・診断能評価 (大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号08293) |
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目 的 | 腹部・骨盤部のMRI検査における新撮像法の画質と診断能を明らかにする。 |
方 法 | 本研究の対象は大別して、(1)ボランティア、(2) 通常の診療の過程でMRI検査を受ける必要があると判断された患者 の2群に分けられる。いずれの群も、本研究の概要を理解し、研究の対象者となることに同意した人を対象者とする。 (1)ボランティア: 腹部・骨盤部のMRI検査を受ける臨床上の必要性が指摘されていない人で、通常は本院の患者でない。 (2) 通常の診療の過程でMRI検査を受ける必要があると判断された患者: 肝・胆・膵・腎・脾・前立腺・膀胱・子宮・卵巣・軟部組織の腫瘍性・炎症性・先天性疾患が疑われ、その検査の為に当院放射線部でのMRI検査を行うことになった患者を対象とする。意識レベルの低下した患者や状態が特に悪いと検査担当医が判断した患者は除外する。 対象者は、従来から用いられてきた標準的な撮像法によるMRI検査に加えて、新撮像法による検査を受ける。1例に対し、2~5種類の新撮像法での撮像を予定しているが、新撮像法を加えることによる検査時間の延長は5分~15分程度である。従来の撮像法と新撮像法のそれぞれにより得られた画像について、放射線診断医が画質評価を行い、また各種疾患の診断能を調べる。これらの評価結果について、撮像法間での比較を行う。 |
医学的意義、 社会的意義あるいは 社会的効果 |
新撮像法の特性・能力を科学的に把握することにより、現在の技術水準に照らして最も適切な画像診断法を明らかにすることができる。これにより、より短時間で、より低侵襲で、より診断能の高いMRI検査を多くの患者が受けられるようになる。これは、MRI装置という限られた医療資源の有効活用につながる。 |
問い合わせ先 | 大阪大学放射線医学教室 金 東石 |