大阪大学医学部附属病院では、画像診断のさらなる発展のため、検査結果の画像や所見を後日研究目的で使用する場合があります。このような研究は倫理委員会の審査を受け、承認された後に関連の研究倫理指針に従って実施されます。

研究期間

2021年3月25日～2025年3月31日

研究目的

本研究の目的は、造影CTにおける細胞外容積分画を用いて、肝腫瘍の種類を鑑別できるかどうか検討するものです。

研究意義

組織の線維化の程度を反映するとされる細胞外容積分画を用いることで、腫瘍の病理が推定できるかを調べます。得られた知見は、肝腫瘍の鑑別診断に寄与する可能性があります。

対象・研究方法

2005年1月1日～2019年12月31日の間（※）に、当院で肝腫瘍の手術を受けられた患者さんの術前のCT画像データと血液検査データを用いて、病変の細胞外容積分画を算出します。これらのデータを解析して肝腫瘍の性質を推測し、その結果が実際の病理を反映しているかどうかについて、カルテの病歴および病理診断結果を参照して評価をします。

研究機関名

この研究は大阪大学内のみで行われます。

使用する情報

本研究では、CTの画像データ、年齢、性別、病理所見、血液データ、病歴、診断名などの情報を使用します。

個人情報の取り扱い

画像データ・その他情報は匿名化を行い、これに関わる個人情報は、個人情報管理者によって厳重に管理されます。研究成果の発表時を含め、外部に公開されることは一切ありません。

その他

この研究のために、患者さんに新たな検査や費用が追加されることはありません。当院で過去に実施された肝臓のCT検査により得られた画像データおよび診療データを本研究のために使用させていただきます。
上記期間中（※）に肝臓の手術およびCT検査を受けられた患者さんで、ご自身の検査結果などの研究使用をご承諾いただけない場合は、下記の問い合わせ先までご連絡下さい。
ご協力よろしくお願い申し上げます。

研究責任者：大西　裕満
大阪大学医学部附属病院　放射線診断・IVR科　准教授
住所：〒565-0871吹田市山田丘2-2　 TEL：06-6879-3434／FAX：06-6879-3439
※ご連絡の際には、お手数ですが、患者さんのお名前／大阪大学医学部附属病院の診察券番号／拒否される研究のタイトル（この研究の場合は「造影CTの細胞外容積分画を用いた腫瘍の鑑別に関する検討」となります）をお知らせください。