1.研究の対象
2023年1月~2028年12月に当院で胸部の4次元CT(4DCT)検査を受けられた方
除外基準:
・4DCT画像が不十分な患者
・未成年
・その他、研究責任者・研究分担者が不適と認めた者
2.研究目的・方法
目的は、胸部4DCTの画像解析により肺血管の動態評価を行うことです。4DCTとは空間的に3次元の情報収集するCTを一定時間撮影し続けることで、空間的3次元+時間1次元の4次元の情報を収集するCT撮影法のことです。
方法としては、胸部4DCT画像に対して、肺血管を自動的に抽出する解析ソフトウェアを用いて抽出します。抽出した肺血管の体積の変動を解析します。生理的な変動や疾患がある場合の変動の傾向について検証します。
研究機関:研究機関の長の許可日~2029年12月31日
利用又は提供を開始する予定日:2025年5月
3.研究に用いる情報の種類
情報:
① 基本情報:年齢、性別、身長(cm)、体重(kg)、BMI(kg/m2)など
② 生活歴
③ 既往歴、検査目的の疾患
④ CT画像
⑤ 血液検査データ
⑥ カテーテル検査結果
4.外部への試料・情報の提供
共同研究機関のキヤノンメディカルシステムズ株式会社に匿名化した画像を提供します。大阪大学大学の研究者とキヤノンメディカルシステムズ間のデータの授受は、キヤノンメディカルシステムズが契約するクラウド(Box)を用いて行います。データの受け渡しが終わった後はクラウド上のデータは速やかに削除します。
5.利益相反について
本研究は、キヤノンメディカルシステムズ株式会社との共同研究で行います。同社から解析ソフトウェアの適用のために労務提供を受けます。
研究を行うときにその研究を行う組織あるいは個人(以下「研究者」という。)が特定の企業から研究費・資金などの提供を受けていると、その企業に有利となるように研究者が研究結果を改ざんあるいは解釈したり、また都合の悪い研究結果を無視するのではないかという疑いが生じます。(こうした状態を「利益相反」といいます。)
この研究における利益相反は、大阪大学大学院医学系研究科・医学部臨床研究利益相反審査委員会による審査を受け、承認を得ています。我々はその審査結果に基づき、利益相反を適正に管理して研究を行います。
6.研究組織
研究代表者
大阪大学大学院医学系研究科 放射線統合医学講座 放射線医学 秦明典
共同研究機関及び研究責任者
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 研究開発センター 先行技術研究部 インフォマティクス担当 中津川実
7.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
医学系研究科放射線医学統合講座放射線医学住所: 〒565-0871 吹田市山田丘2-15
TEL: 06-6879-3434/FAX: 06-6879-3439
研究責任者および代表者
医学系研究科放射線医学統合講座放射線医学 助教 秦 明典