研究業績

拡散強調MRI新技術の腹部骨盤部画像診断における有用性

研究課題名 拡散強調MRI新技術の腹部骨盤部画像診断における有用性
(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会: 承認番号15433)
目的 当院を含めた多くの施設で、腹部MRI検査の際に拡散強調MRIが撮像されている。拡散強調MRIは、水分子の拡散の程度を反映した画像であり、癌の描出などに有用である。最近、マルチショット拡散強調像やマルチバンド拡散強調像などの新しい拡散強調MRI技術が開発された。これらの新しい技術を用いることで、画質向上や撮像時間短縮が実現される可能性があり、また患者の負担を軽減しながら診断能を向上させることが期待できる。本研究では、腹部骨盤部疾患が疑われる患者を対象として、これら最新の拡散強調MRIの有用性を評価する。
方法 通常の診療の過程で、腹部骨盤部疾患が疑われてMRI検査を受ける必要があると判断され、その検査の為に当院放射線部での造影MRI検査を行うことになった患者を対象とする。検査実施前に本研究に関する説明を実施し、同意を得る。従来から用いられてきたルーチン撮像法によるMRI検査に加えて、新しい方法を用いた拡散強調MRIを取得する。従来の撮像法と新撮像法のそれぞれにより得られた画像について、放射線診断医が画質評価を行い、さらに疾患の診断能、撮像時間、撮像範囲を調べる。
医学的・社会的意義 MRI検査の診断能向上に寄与する可能性がある。