研究業績

胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(balloon-occluded retrograde transvenous obliteration: B-RTO):予後についての後方視的研究 (大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号13367)

研究課題名 胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(balloon-occluded retrograde transvenous obliteration: B-RTO):予後についての後方視的研究(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号13367)
目 的 後方視的に胃静脈瘤に対するバルーン閉塞下逆行性経静脈的塞栓術(balloon-occluded retrograde transvenous obliteration: B-RTO)の成績を全国的に調査し、その有用性を検討する。特に治療に伴う合併症と治療後の(再)増大・(再)破裂率に関して重要課題として検討する。
研究機関名 大阪大学医学部附属病院 他(多施設共同臨床研究として実施)
対象 以下の全ての条件が満たされた症例
1)破裂胃静脈瘤または破裂の危険性が高い*と思われた胃静脈瘤に対してB-RTOが施行された症例。
2)2007年~2009年にB-RTOが行われた症例。
3)上記調査期間中に9例以上のB-RTO施行経験を有する施設または術者により治療が行われた症例。
除外条件
1)難治性腹水を有する症例
2)門脈閉塞症例
3)B-RTOに加えてTIPSを行った症例*
*(B-RTO前,同時,後いずれの時期においてもTIPSを併用した症例は除外となります)
方法 今回の研究は2007年から2009年までに当科にて胃静脈瘤に対しB-RTO術が施行された患者を対象に、2007年から2014年までの診療情報データを収集し有用性を検討する多施設共同・後ろ向きの研究を行う。
医学的意義、
社会的意義
あるいは社会的効果
本研究は、多施設調査によって本邦でのBRTOの現状を把握することにより本邦発のBRTOのエビデンス構築を目的とした極めて重要な調査研究である。海外に発信することで、本邦のみならず世界の胃静脈瘤治療の指針となりうる。
プライバシーの確保に関する対策 診療録をもちいた研究であるため、患者の匿名化を行い、個人情報が流出しないよう十分注意する。以下の作業により、登録時の個人情報の漏洩を防止する。
1)事務局から協力施設に調査票を配布する。
2)調査票には個人識別データは、施設名、年齢、性別、治療施行日のみで、患者ID、氏名やイニシャル、住所、生年月日の記入は行わず、得た患者情報は匿名化する。
3)記入された調査票は研究事務局へ書留郵送する。
4)事務局(熊本大学病院 放射線部)にて、施設毎の匿名化を行い、全体のデータベースを作成する。
問い合わせ先 大阪大学放射線医学教室 田中 会秀(当院実務担当者)、大須賀 慶悟(当院研究責任者)当研究の対象に該当される方で、研究への参加をご同意いただけない場合は、問い合わせ先にご連絡下さい。