研究の対象
2000年1月1日から2022年12月31日まで間に、下記の条件に該当する方
- 根治手術が行われ胃型腺系病変(分葉状頸管腺過形成や胃型腺癌)と病理診断された方
- 術前に胃型腺系病変が疑われ根治術により病理診断が確定した方(病理結果は問わない)
- 手術は施行されておらず、胃型粘液陽性、細胞診陰性(細胞異型なし)と診断され経過観察されている方
- 大阪大学で2021年6月30日に終了した研究「子宮頸部嚢胞性腫瘍を疑い手術した症例の後方視的解析」の対象となった方
研究目的・方法
子宮頸部腺系病変の中に胃型形質を発現する疾患群があり、良性の分葉状頸管腺過形成から悪性の胃型腺癌に進展すると考えられています。良性の分葉状頸管腺過形成は悪性化の危険性が問題となり、悪性化した胃型腺癌は不良な予後が問題となります。従って、的確な診断が重要ですが、その診断にも多くの問題があります。まず、良性の分葉状頸管腺過形成と非胃型疾患の鑑別が容易ではありません。次に、分葉状頸管腺過形成が時間経過によりどのような形態的変化を示すか分かっておらず、悪性化の診断も容易ではありません。胃型腺系病変は稀な疾患で、単施設における少数例の検討では限界があります。そこで本研究の目的は、多施設で胃型腺系疾患の症例を後方視的に集積し、MRIの画像所見を解析することにより、分葉状頸管腺過形成の自然経過、分葉状頸管腺過形成と非胃型良性疾患や胃型腺癌との鑑別に有用な画像所見を明らかにすることです。研究期間は機関の長の許可日から2028年3月31日までを予定しています。
研究に用いる試料・情報の種類
情報:年齢、出産歴、閉経の有無、病歴、病理診断、腫瘍マーカー、MRI画像データ 等
外部への試料・情報の提供
共同研究期間へのデータの提供は、特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当センターの研究責任者が保管・管理します。
研究組織
共同研究機関及び研究責任者
大阪大学大学院医学系研究科放射線医学講座/大阪大学医学部附属病院 放射線診断・IVR科・講師 坪山尚寛信州大学医学部画像医学教室/信州大学医学部附属病院 放射線科・助教 大彌 歩
既存試料・情報の提供のみを行う機関
京都大学大学院医学系研究科放射線医学講座/京都大学医学部附属病院 放射線診断科・助教 樋本 祐紀国立がん研究センター中央病院 放射線診断科・医員 橘川 奈生
琉球大学大学院医学研究科放射線科診断治療講座/琉球大学医学部附属病院 放射線科・教授 西江 昭弘
お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
大阪大学医学部附属病院 放射線診断・IVR科 講師 坪山 尚寛住所:〒565-0871吹田市山田丘2-2 TEL:06-6879-3434/FAX:06-6879-3439
※ご連絡の際には、お手数ですが、患者さんのお名前/大阪大学医学部附属病院の診察券番号/拒否される研究のタイトル(この研究の場合は「子宮頸部胃型腺系病変のMRIに関する多施設共同研究」となります)をお知らせください。