研究課題名 | 各種胸部疾患における320列area-detector CTを用いた逐次近似再構成法の有用性の検討(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号11267) |
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目 的 | 画像処理技術の進歩に伴い、逐次近似再構成法と呼称される新たな画像再構成法が実用化され、CT画像でのノイズの低下が図られている。逐次近似法では、従来よりも大幅に線量を低下させても高画質のCT画像を得ることが可能である。本研究の目的は胸部CTにおける逐次近似再構成法の有用性について検討することである。 |
方 法 | 本研究に同意を得られた胸部疾患が疑われる患者に対して、線量の異なる3種類の低線量CTを撮影。得られた画像データを「従来の画像再構成法」および「逐次近似再構成法」の2方法で処理し、逐次近似法によるCTの画質改善および被曝線量の低減化を多施設共同研究にて前向きに評価することである。 |
医学的意義、 社会的意義あるいは 社会的効果 |
CT被曝低減の研究は近年重要な課題の一つとなっており、本研究では画質を担保しつつ、CT被曝をどの程度まで低減することが可能であるかの基準を得ることができる。逐次近似再構成法を用いた低線量CTにて画質や診断能に問題点がなければ、他の医療機関を含めた多くの患者の胸部CT診断における、医療被曝の低減化に役立つ貴重な情報となる。 |
本研究に画像データ提供をしたくない患者さんについて | 患者さんの中で、自らのデータを本研究に使用してほしくないとお考えの方は、拒否することができます。 担当者(放射線医学講座:本多 修)までご連絡下さい。 |