研究業績

卵巣腫瘍のMRI:新撮像法“IDEAL”の画質と診断能(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号10045)

研究課題名 卵巣腫瘍のMRI:新撮像法“IDEAL”の画質と診断能(大阪大学医学部附属病院臨床研究倫理審査委員会:承認番号10045)
目 的 卵巣病変評価の為のMRIについて、従来法による T1強調像と新撮像法(IDEAL)による T1強調像の画質および診断能を比較評価する。
方 法 2009年11月~研究承認時までの間に、卵巣病変の評価目的に本院でMRIが施行され、かつ従来法とIDEAL法の両方の画像取得が行われた患者であることを適応基準とする。除外基準は設けない。診療記録に基づいて、対象者のリストを作成する。これらの患者の画像MRIデータを放射線部の画像サーバーより取り出し、患者氏名、生年月日、病院IDなど個人を識別することができる情報をすべて取り除いて匿名化を行う。また病名や疾患の広がり・程度などを示した診療情報リストについても匿名化を行う。従来法(脂肪抑制有り・無し)およびIDEAL法のそれぞれにより得られたT1強調MRIについて、放射線診断医が画質評価を行い、また各種疾患の診断能を調べる。これらの評価結果について、撮像法間での比較を行い、優位性や相補性を調べる。
医学的意義、
社会的意義あるいは
社会的効果
MRI撮像法の特性・能力を科学的に把握することにより、現在の技術水準に照らして最も適切な画像診断法を明らかにすることができる。これにより、より短時間で、より低侵襲で、より診断能の高いMRI検査を多くの患者が受けられるようになる。これは、MRI装置という限られた医療資源の有効活用につながり、社会的に意義があると考える。
本研究に画像データ提供をしたくない患者さんについて 患者さんの中で、自らのデータを本研究に使用してほしくないとお考えの方は、拒否することができます。担当者(放射線医学講座:堀 雅敏)までご連絡下さい。